2010年10月20日水曜日

頭の中を整理する。


頭の中がごちゃごちゃしてきたら日記を書いて整理するのはいつものことです。
人前で書けないようなことは紙に書くとして、今はそうではないのでブログにまとめておくことにします。

最近、論文を読んでいます。
それは良いのですが、それを紹介するスパンが自分にとっては大変短くなっていて
でもそのスパンは周りの人にとっては短くは無いようで、ちょっと混乱しています。


http://blog.livedoor.jp/mt611jp/archives/51134108.html#さんより画像

去年いたラボでは論文を読むということをしなかったので(そもそも先行研究が無かった)
論文の読み方もわからず、英訳して理解もせずに発表というとっても情けない状況になっています。

ラボをうつった理由のひとつはもっと生物に近いことを学んで、研究に活かしたいという思いがあったからでした。希望通りたくさんの先生が今の環境にはいらっしゃって、幅広い分野を学ばせていただきました。それはそれでとても幸せだったのですが、最近、混乱しています。
やっぱ生物ひろーいんです。情報から生物を学ぶ方が、逆より簡単だよって言われることが
よくあるんですが、いやーはやーという感じで。

タンパク質ひとつ取ってみても、その実験を文字列だけで説明されても実感として分からなくて…
何をどこまで分かる必要があって、分からないままでもいいのかが分からなくて混乱しています。
学会にも見学でいくつか行かせていただいたのですが、実験をする方々の暗黙の了解が
私にとっては暗黙ではないので、それをどこまで理解すべきか混乱しています。

大先輩に相談したら、PCRを分子レベルで理解したらいいのではないか、と伺ったり、
自分の研究周りのことを理解したらいいんじゃない?と伺ったりして、
確かに自分の研究をなんとかしないと卒業も出来ないので、
まずは自分の研究周りで最低限必要な知識などを得ていきたいと思います。

後は英語。英語できないと辛い。
今も論文を読むペースが遅い一因。足りない文法は自分で補ったりして、Mのうちに
必要な知識は入れたいと思う。
英語できなくてもそれを補うくらいの強みがあればいいけど、そんなものはないし。
情報がめっちゃ強かったらそもそもこの選択をしていない。

周辺知識はやっぱり多いほうがいいし、タンパク質のX線結晶構造解析やNMR、質量分析
MD、また、機械学習の方法も理解しておいたほうがいいとは思うのだけど
そして配列解析チーム内にいるのだから、配列についても理解していた方が良いとは思うのだけど
でも自分はちょっとずつしか理解することが出来ないし、頭脳明晰とはほど遠いと思うから
少しずつ進んでいくしかないのだと思う。

頭の回転遅いけど、でもちっさいことにこだわる人間にしか出来ないこともあると思っているんだ、
今かける段階ではないけど、自分がこれからやりたい研究に対するビジョンはそれほど
悪く無いと思うんだ。それを実現するために必要なことはたくさんありすぎて、どうしようかというくらい
なのだけど。

自分が恵まれた立場にいて、やりたいことをさせてもらえていることに超絶感謝しなきゃいけないと思う。
生まれ育ちで自分のやりたいことが限定されてしまう立場の人もいるわけだし
もう働いている人は、思うようにならないことだらけで、しかも人間関係にも悩んだり、社会的責任
があるわけだから、大変なんだ。きっと。

そもそも研究やりたいと思ったのは、自分の好きなことを仕事に出来るなんてステキという単純な考えで
今は、もっと実学的に、「人の役に立ちたい」と思っている。
前のラボの先生が「研究は巨人の肩の上に立つようなもの」とおっしゃっていたけど、
もし自分の研究がちゃんとちゃんと進めば、多くの人の役に立つものになるものだと思う。
世界を変える力、あると思うんだ。

いつか人の役にたてる研究が出来るように、目の前のことに一喜一憂しないで、ひたすら今は
努力すべきときだと思う。趣味や楽しみは息抜き程度で十分で、できるだけ多くの時間を将来の
ために充てないと私には時間が無いと思う。
そして、これからはいかに短い時間で最大の理解と結果を出せるかということを真剣に考えなければ
ならない。

感謝して努力する。これが最近の口癖。
そして、桜蔭会の冊子で見つけた湯浅年子さんのすてきな言葉。
私がやらなきゃ誰がやる。

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